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「雅子と登る山が好きなのです」とお答えになった陛下

 天皇皇后両陛下は97年(平成9)8月に福島県の磐梯山を登られました。雅子さまは青系の登山服が多かったのですが、この日は赤系の装いでお出ましになりました。私たちが撮影しやすいように、よく笑顔をむけてくださった頃です。

 おふたりが初めて山登りをされたのは94年(平成6)6月。それまで山登りの計画は2度あったものの、いずれも天候が悪くて中止となり、ご結婚から1年後に東京の高水三山でやっと実現しました。

 

 
 

 当初は「元外交官が殿下の健脚についていけるのか」と心配する声も聞かれましたが、それから陛下といくつも高い山に登られ、「なかなかの健脚だ」と取材陣の見る目も変わりました。陛下にある方が「山登りのどこがお好きなのですか?」と質問したら、「私は山登りが好きというわけではなく、雅子と登る山が好きなのです」とお答えになったという話も伝わっています。

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 天皇皇后となられてからも、おふたりでご一緒に山を登る時間があればいいですね。

写真=河崎文雄

取材・構成=熊谷祐司

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「文藝春秋」11月号

 本記事では紹介していない、河崎文雄さんが撮影した天皇皇后両陛下の「とびきりの笑顔」を選りすぐったグラビア「天皇皇后のベストスマイル」ほか、「新天皇・雅子皇后65人の証言」は「文藝春秋」11月号に掲載されている。