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その3)重要な部分はわざと難しい表現で「説明が理解できない」

 ご存知の通り、医学部に入るのは簡単なことではない。高い競争率を乗り越えて医学部に入り、努力して卒業し、艱難辛苦の末に医師国家試験を通って医師になる。そんな優秀な人であれば、患者に勧める医療の内容を、患者が理解できるように説明できるはずだ。

 しかし、トンデモ医療の場合はそうでもないことが多いという。

「患者が理解できては困るのです。だから重要な部分はわざと難しい表現を使ったりして、“理解”ではなく“納得”をさせるように説明するのです。少なくとも患者の側に中学生程度の知識があって理解できない説明なら、危険と考えていいでしょう。即決せずにセカンドオピニオン、サードオピニオンを取るべきです」

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その4)ブログやSNSで紹介「やたらと芸能人が出てくる」

 今回の血液クレンジングの問題も、芸能人や著名人がブログやSNSで紹介したことが発端となったらしい。

「同じ医療でも“美容”に関することであれば、芸能人の意見も参考にできるでしょう。でも、病気の治療に関して、芸能人や著名人の意見を参考にすることにどれほどの合理性があるのか疑問です。少なくとも大切な命や健康を任せる対象ではないと考えるのが普通でしょう」

 医療機関には、患者のきわめて高度な個人情報が集積する。当然そこで働く医師には、患者の情報を洩らしてはならない“守秘義務”がある。

「医師が自分のブログなどで『俳優の△△さんが当院を受診されて、こんな治療をしました』なんてことを書き込むのは守秘義務違反です。でも、芸能人の側が『△△先生に診てもらいました』と書く分には問題ない。ただ、私などは『この人はちゃんとお金を払って診てもらっているのだろうか……』なんて勘ぐってしまうんです」

 自身の健康に直結する事なので、情報の出どころや信憑性には、十分にお気をつけ下さい。

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