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2019/11/22

genre : ニュース, 政治

すし情報が錯綜したオバマ来日

 2014年4月23日に、アメリカのオバマ大統領(当時)が来日した。日本に到着した夜の安倍首相との「すきやばし次郎」でのすし会食は大きな話題となった。

 しかし「オバマはすしを半分残した」という報道があった(AFPほか)。そうかと思えば「すし会談、オバマ氏、14貫ペロリ」(2014年4月24日)という報道も。こちらは「Sankei Biz」だ。すし情報が錯綜していた。

2014年4月23日、「すきやばし次郎」前で握手 ©時事通信社

 さらに不思議だったのは会談の翌日の「日刊ゲンダイ」の記事。

「オバマ大統領は、よほどすしが好きなのか、きのうの夜、宿泊先のホテルオークラで『銀座 久兵衛』のすしも食べたらしい」(4月24日)という一文があったのだ。

 え、オバマは「次郎」だけでなく、ホテルでも「久兵衛」のすしを食べたということか。 どんだけすしが好きなんだ。これでは「すしざんまい」である。私はこの記事を半信半疑で心に留めておいた。

 すると数日後、このゲンダイの記事を見た「アッコにおまかせ!」(TBS)が「久兵衛」に取材していたのだ。

 それによると、

「オバマ大統領が来日してホテルオークラに到着するや出前を頼まれ配達した。料金は1万6千円」

「ウチのすしを先に食べたから、そのあと『すきやばし次郎』のすしを半分残されたのではないか」

「ここだけの話ですが、ウチにも貸切の打診は数か月前にありました」

「銀座久兵衛」のにぎり ©文藝春秋

 この証言どおりなら来日直後にホテルでまず「久兵衛」を、そのあと会食で「次郎」という時系列になる。