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元KARA ク・ハラ死亡 5月の自殺未遂で見えていた「韓国芸能界の闇」と「死の兆候」

2019/11/24
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DV、リベンジポルノ騒ぎにネットの中傷が重なり……

 昨年9月に起きた元交際相手との暴行、リベンジポルノ騒ぎに続き、今春には「眼瞼下垂手術」を「美容整形疑惑」とされてネットで誹謗中傷され、5月30日に開かれた元交際相手の裁判についてもあれやこれや騒がれていた。最近では気が塞いでいたともいわれ、電話がつながらないのを不安に思って自宅に駆けつけたマネジャーも心配していた矢先のことだったとも伝えられた。

 幸い、一命をとりとめたク・ハラは翌日には自ら、「いろいろなことが重なり、心がつらくなってしまいました。本当にごめんなさい。また元気な姿を見ていただけるよう努力します。このたびは本当に申し訳ありませんでした」(日刊スポーツ5月27日)というコメントを日本の所属事務所を通して出した。

「KARA」解散後、真っ先に大手事務所と契約

「KARA」は5人の女性メンバーからなるアイドルグループで、ク・ハラは2008年からメンバーとなり、スター街道をまっしぐらに駆け上がった。日本ではK-POPブームを起こした初めての世代(韓流ブームでは第2次といわれる)で、「少女時代」や「東方神起」とともに紅白歌合戦にも出場するなど日本でも文字どおり、スターとなった。

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「KARA」メンバーたち(当時)。右から一番目がク・ハラ ©Getty Images

2016年に「KARA」は事実上、解散し、メンバーはそれぞれソロ活動に入ったが、ク・ハラは真っ先に、ヨン様ことペ・ヨンジュンが設立した大手芸能事務所「キーイースト」と契約を結ぶなど人気の高さを窺わせた。しかし、その後の活動はそれほど活発ではなかったと韓国紙記者は言う。