「キーイーストは主に俳優が所属するところで、ク・ハラも演技の道を歩むのではないかとみられましたが、バラエティなどに出演するだけで、目立った活動はありませんでした。歌手としてはソロアルバムも出しましたが、韓国ではそれほど反響がなかった。ただ、日本では根強い人気でコンサートを開くなど成功していたとも聞きます。
『KARA』の他のメンバーではジヨンは日本に渡って女優として成功していますが、そのほかのメンバーは地道にドラマや公演などをコツコツとこなしている印象です。ク・ハラは人気が高かったこともあって歌手にこだわったのか、韓国での活動の幅は狭かった」
韓国の所属事務所との契約も切れ……
そんな中、昨年9月には元交際相手との暴行、リベンジポルノ騒ぎが起きた。警察での取り調べの後、結局、元交際相手は、強要・脅迫、性犯罪の処罰等に関連する特例法違反で在宅起訴となり、ク・ハラは起訴猶予となった。
しかし、一連の騒ぎから芸能活動は自粛状態を強いられ、また、所属していた韓国の事務所との契約は今年1月に切れたが延長はされず、現在、韓国では所属事務所がない状態だ。テレビ局の芸能担当記者は言う。
「親しい友人には(韓国での)芸能活動がなかなかできない苦しい胸の内を相談していたそうです。
なにもかもがうまくいかない中で、5月30日には元交際相手との裁判を控えていて、そこで証言台に立つというそのプレッシャーや、裁判を巡っても心ない書き込みがされていて、そんなさまざまなことが重なって心が折れてしまったのではないかと話す人もいました」
ク・ハラの友人は、「ク・ハラは幼い頃から芸能界にはいったこともあって、精神的には弱いほうではなかったのに、(あんな選択をするなんて)信じられない」とも話していたそうだ。
韓国では「またか……」
ク・ハラが自殺を図ったという報道が流れた時、韓国では、「またか……」という声も少なくなかった。
韓国では、自殺する芸能人や著名人が多く、毎年、そうした訃報を聞かない年はないほどで、2017年には人気アイドルグループ「SHINee」のメンバー、ジョンヒョンが自ら命を絶ち、現役の人気アイドルの死は韓国社会に大きな衝撃をもたらした。