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これに対してオ判事は今年8月、性暴力処罰法違反の疑いについて無罪の判決を下す。ク・ハラがチェ被告の撮影を知りながら制止しなかったこと、2人が性的な関係にあったことなどから、「意思に反して撮影されたわけではない」と判断したのが主な理由だ。また傷害、強要、脅迫、器物損壊については有罪としたが、懲役1年執行猶予3年という軽い量刑にとどめた。
「セカンドレイプ」と非難された判事
だが今回その被害者が自ら命を絶ったことで、判決が軽すぎるとの批判が改めて噴出している。またオ判事は裁判の過程で、「見ないでほしい」というク・ハラ側の要望にもかかわらず問題の動画を自ら視聴したという。こうした対応も、被害者=女性に対するセカンドレイプだとの激しい非難を招いている。女性作家のコン・ジヨンはSNSでオ判事の行動を「地獄のような暴力」「処罰されるべき」と非難し、メディアの注目を集めた。
一方のチェ被告は裁判の最中だった今年5月14日、ソウル市江南区に自身の美容院をオープンしたとSNSで報告。17日には、オープニングパーティの様子を収めた動画も投稿した。ク・ハラが自殺未遂を起こしたのは、それから1週間後のことだ。
11月24日になって元恋人の訃報が伝わると、チェ被告は非難コメントが殺到するSNSアカウントを非公開設定に変えて沈黙した。オープン半年の美容室へは現地メディアがたびたび訪れているが、こちらも入り口を閉ざしたまま電話にも出ないという。