昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

source : 週刊文春 2015年10月1日号

genre : ニュース, 社会, 国際

兄パブロは性的虐待を受けていた

「地元報道によればパブロは、6歳のときに姉に犯され、上の兄にはオーラルセックスを強要されていた。まともな教育も受けられず、凄惨な家庭環境だったため、兄弟がまとまることはなかったようです。パブロは逮捕後の精神鑑定で、妄想性の精神病と診断されているが、母も双極性障害を患い、性格がコロコロ変わっていて周囲に信用されなかった。また姉の1人は統合失調症を患い入院歴があるうえ、別の姉は“うつ”で自殺しています」(別のジャーナリスト)

兄パブロの身分証

 今回、現地で取材に動いたある報道関係者も地元の警察から、「身の危険に注意するように」と警告を受けている。

『ペルーで自分の家や工房を建てたい』と語っていたナカダ容疑者

 現在はエル・アグスティーノに隣接する新興開発地域アテ地区で生活する長姉のエレナ・エスペホ・ルデーニャに電話で話を聞いた。

「バイロンは子供の頃はどこにでもいる普通の子でした。6歳のころ、一度に両親を亡くしたため、父親が違う2番目の姉が、他のきょうだいとは別に彼を引き取った。13歳のときから日本に行くまでは私が預かりました。彼はウチがやっている家具工房で椅子の背もたれを貼り付ける組み立てなどの仕事を手伝い、それをとても気に入っていた」

 ナカダの来日は、兄パブロの大量殺人事件とは無関係だという。

「彼が日本に行ったのは、兄や姉たちがその随分前から日本に行っていたからです。『日本に行って金を稼いで、ペルーで自分の家や工房を建てたい』と夢を語っていました。ですが5年経って一度帰ってきたときには、かなりやせ細っていた。パブロが殺人を犯したのを知ったショックで統合失調症のような症状が出たようですが、実際、顔を見ることもなかったし、電話も一切かけてこなかった。事件の被害者には何と言っていいのかわからない」

ナカダ容疑者の身分証

 ナカダの容態は危機的状況を脱したと見られている。彼の口からどんな犯行動機が語られるのか。

この記事の写真(5枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー