「子どもの頃、読んでいた少女マンガ誌のウラ広告で見かけたのが美子ちゃんとの出会いです。実は最近彼女をネタにして同人誌を描いてたんです。どんな話題でもボールペン習字の説明に強引にもってくるところなどパロディにしやすいなと思って。だから日ペンを運営する学文社さんから一度お会いしたいと連絡がきたときにはびっくりしました。やばい、怒られると」
このたび6代目の日ペンの美子ちゃん作家に就任した、ギャグマンガ家の服部昇大さん。美子ちゃんは1972年の初登場から、代々のマンガ家によって描き継がれ少女たちに美しい字の効能を訴えてきた。しかし99年以降、一瞬の復活はあったものの新作はほとんど途絶えていた。
「社内にも当時を知る人が少なくなっていたそうです。美子ちゃんを描くことになって、昔の生原稿を見せてもらいましたが、もともとは何十年もの間棚の上に保管されていたとか。今回、初代(72年~84年)さんに雰囲気を近づけています。当時の塗り方も、もっと研究したいですね」
活躍の舞台は雑誌のウラからTwitterに。ピコ太郎やVRなど最近の流行にも敏感だ。
「昔から時事ネタの多いマンガでしたし、SNSは時事ネタが受けますから。これからも攻めていきたいですね」
INFORMATION
日ペンの美子ちゃん【公式】Twitter
https://twitter.com/nippen_mikochan