2019年(1月~11月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。いいね!部門の第5位は、こちら!(初公開日 2019年11月1日)。

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 大騒ぎになっている東京オリンピック2020でのマラソン札幌開催案ですけど、いまさら「暑さ対策を考えたら東京開催はむつかしい」とか言われても困るんですよね。

 みんな知ってるでしょ、そんなこと。

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他のプロスポーツの大きな興行と重ならないように

 東京都だって、夏がクソ暑いの分かっててオリンピックやりたいと挙手して、森喜朗さんやら猪瀬直樹さんやらが頑張って、滝川クリステルまで「おもてなし」とか適当なこと言って勝ち取ったわけじゃないですか。このオリンピックを成功に導けると思って頑張っちゃったんですよね。まるで勝てると思って打って出た太平洋戦争みたいじゃないですか。甘い見込みででかい冒険かまして大失敗って、戦後かなり経ってもまだ懲りてないんでしょうか、我らジャパニーズは。

 それが、どうしてこんなことになっちゃったのかって。

 元を糺せば、ロイターの記事にもある通り、他のプロスポーツの大きな興行と重ならないように、ビジネス上の問題も含めて真夏にオリンピックを開催することが決まっていたわけですよ。

「米国では、ナショナルフットボールリーグ(NFL)のシーズン開幕や野球の大リーグ(MLB)プレイオフといった他のスポーツイベントと視聴者を取り合うことになる。欧州でもサッカーシーズンの序盤と重なる」って言われて、東京都が「はい、そうですか」と真夏開催前提に準備してたらこの体たらくですよ。

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 東京の夏が暑くないわけないに決まってるだろ。

焦点:東京五輪、なぜ真夏に開催か 猛暑で懸念高まる
https://reut.rs/2OmUshz

都税300億円は無駄になりました

 しかも、東京都の知事は小池百合子さんですよ。何も問題ないのに築地市場の豊洲移転で大騒動を起こすような人がトップですからね。なんでこんな馬鹿なことをする人が都知事なんだろうって思っちゃいます。ただ、あのとき小池百合子さんに投票したのは私です。申し訳ございませんでした。

 その小池百合子さん、東京オリンピックでの暑さ対策で打ち出したのは「打ち水」ですよ。ますます蒸し暑いに決まってるだろ。さらに、雪を降らせば涼しくなるんじゃないかって、わざわざ試験までやって、国内はおろか海外の記者さんたちにまで「全然効果ねえだろ」やら「中学校の理科の授業から熱力学をやり直せ」だの酷評されるわけじゃないですか。

打ち水をする小池百合子都知事 ©時事通信社

 結局、暑さ対策に東京都が使ったとされる都税300億円は無駄になりました。何してんだよ。まあ、300億円で東京が冷えるならオリンピック関係なくやってほしいと思うわけですが。