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朝日の公明党いじりにも注目したい

 冒頭の「朝日」の記事ではこんな記述もある。小池氏が中心の地域政党「都民ファーストの会」に選挙協力を決めている公明党について。

《公明党の東村邦浩幹事長は30日、「(豊洲問題を)争点にすべきではない」と述べ、小池氏と歩調を合わせた。一方で、もともと自民などと移転を進めてきた経緯から、28日には「移転推進」の立場を明らかにした。対立する自民と同じ方向を向いており、「分かりにくい」との指摘も出そうだ。》

 ああ、「朝日」の意地悪。

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 なぜ公明党の立場が「分かりにくい」のか。それは都議選で小池ブームに便乗したいという公明党の思惑が「分かりやすすぎる」からである。最後の部分は「朝日」の皮肉に読める。

公明党の立場を意地悪に示した読売の「図表芸」

「読売」にはこんな図表があった。

「石原・小池両氏と都議会主要会派の関係」(3月21日)

3月21日の読売新聞記事より 

 これを見ると各党の過去(石原時代)と現在(小池時代)の立ち位置がすぐわかるのだ。矢印で示されている。

 自民は石原「支持」・小池「対立」。

 民進(民主)は石原「対立」・小池「支持」。

 共産は石原「対立」・小池「是々非々」。

 しかし1党だけ、過去も現在も立ち位置が同じ党があるのだ。公明党だ。過去も現在も、石原「支持」・小池「支持」なのである。

 ああ、「読売」の意地悪。

 公明党の立ち居振る舞いを図表で晒してしまった。

 現在はカッコよく「過去」を追及していても、もともと豊洲移転に賛成してきたことがわかる(そして結局はいま自民と同じことを言っている)。

 小池さん、石原慎太郎氏の問題と一緒に「過去の都議会主要会派」の責任追及もそろそろお願い致します。