役幅が広いとは、こういうこと。『テッド』のようなコメディ、『トランスフォーマー』のようなアクションもこなせば、『ディパーテッド』でオスカー候補入りもしたマーク・ウォルバーグ。近年は、ピーター・バーグ監督と組んで、実話ベースの社会派のアクションを作ることに情熱を感じている。
2010年に起こったメキシコ湾原油流出事故を扱った最新作『バーニング・オーシャン』も、そのひとつ。当時、メディアは、環境汚染の側面ばかりを語ったが、本作は、この大惨事で命を亡くした人々に焦点を当てる。
「脚本を読むまで、僕もこの部分は知らなかった。遺族は最初、この映画に反対だったよ。また汚れたかわいそうなカモメについて語るのかと思ったのさ。そうじゃなく、被害に遭われた人々に敬意を捧げるために作るんだと、僕らは時間をかけて話したよ」
バーグ監督と初めて組んだのは、2013年の『ローン・サバイバー』で、わりと最近のこと。「初めて組んで、こいつとはあと20本映画を作るぞと思った」が、ボストン出身だけに、「奴がニューヨーク・ジャイアンツのファンというところだけは許せないけど」と付け加えることも忘れない。さらに、バーグが、ウォルバーグが兄弟で展開するハンバーガーチェーン“ウォルバーガーズ”の大ファンであることも、得意げに語る。
「うちのバーガーはコカインみたいに中毒になるってさ」
バーグとウォルバーグはバーガーの絆で繋がっている?
4月21日全国公開。
映画『バーニング・オーシャン』
http://burningocean.jp/