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箱根駅伝「日テレ解説陣を見ればレース展開がわかってしまう説」とは?

箱根駅伝「日テレ解説陣を見ればレース展開がわかってしまう説」とは?

2019/12/23
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NHKラジオは金哲彦さん解説でTwitter大盛り上がり

 さて日テレのアングルが分かったところで、ラジオの解説陣も見てみましょう。

 ラジオ日本の特徴はその年の箱根に出られなかった監督が解説をすることです。往路の解説は大東文化大学の只隈伸也総監督で、ゲストは先ほどの東海大OB湊谷選手。復路の解説は城西大学の櫛部静二監督、ゲストには青学大OBの下田裕太選手をブッキング。やはり今回の注目は湊谷選手のDAY1でしょうね。

 NHKラジオは王道ですが、注目すべきは毎年、金哲彦さんが解説を務めていること。ガジェット好きの金さんは、Twitterのハッシュタグを随時チェックして、それをアナウンサーよりも早く拾って発言するため、毎回Twitterは大盛り上がりです。前回は往路ゲストだった元日本大OBで俳優の和田正人さんが、出演していない復路でもツイッター越しに、思わず放送に参加してしまうという事態も起きました(笑)。Twitterを見ながら観戦したいファンにはぴったりでしょう。

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文化放送はマニア向け


 王道がNHKラジオだとしたら、文化放送はマニア向けです。とにかくアナウンサーの個性が強い。各区に配置されたアナウンサーが「え~3番が4番へ、5番が4番へ~」と、まるでパチンコ屋のアナウンスのように声を張り、節をつけて実況する。解説は、往路が東洋大学OBの柏原竜二さんと駒澤大OBの宇賀地強選手。復路は中央大OBで立教大学の監督を務める上野裕一郎選手と、青学大OBの神野大地選手。先日Numberの取材で上野さんにお会いしたのですが、彼は嘘みたいに喋ります(笑)。今年は例年以上にマニア色が強くなりそうで、これは聞き逃すことはできません。

 現地観戦組は全体の状況が把握できるし、スマホのバッテリーも消耗しづらいのでラジオがおすすめです。自宅でテレビ観戦という人も、テレビとラジオの併用に挑戦してほしい。テレビ、ラジオ、ネットを駆使してマニアックな情報を逃さないのが今のスタイル。いつも以上に箱根の面白さを味わうことができるはずです。

構成/林田順子(モオ) 写真/EKIDEN News

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