昨年、バカリズムは朝日奈央とテレビ東京の深夜バラエティ『ゴッドタン』で共演した際、彼女がグループに加入した当初、これといったキャラがなかったため、「とにかく君は全部やりきれ」と泣こうがどうしようが徹底して追い込んだと語った。その後、朝日が徐々にバラエティに出始めてからも、彼女がアイドリング!!!時代は素直な子だったのに毒舌キャラで行こうとしていたため、「それで売れていくと、後半きついよ」と忠告したことがあったという(※4)。
バカリズムはアイドリング!!!のメンバーをけっしてアイドル扱いしなかった。あくまで自分のフィールドに彼女たちを引き入れたのだ。しかしそれが結果的によかったのだともいえる。同じくアイドリング!!!の元メンバーで、現在は芸能界を引退した遠藤舞さんも、スカウトされて芸能事務所に入ったものの、まったくアイドルになる気がなかっただけに、《アイドルになれない自分にとって、アイドル扱いしないMCがいることですごく助かりました。自分の居場所があるような感じがしたんです。アイドルっぽいことをさせられていたらすぐにやめていたと思います》と、引退後のインタビューで語った(※5)。
「僕、元々、女性が好きなんですよ」
バカリズムとしても、2015年まで足かけ10年にわたって『アイドリング!!!』で女の子たちと一緒にすごした経験は、その後の仕事、たとえばドラマ『架空OL日記』でOLたちの日常の何気ないやりとりを描き、自ら主人公のOLを演じたことなどに活かされているのではないか。事実、彼は同作についてのインタビューでこんなことを語っている。
みなさまありがとうございます。
— バカリズム (@BAKARHYTHM) December 24, 2019
引き続きよろしくお願いします。https://t.co/tvKgsJInjw
《僕、元々、女性が好きなんですよ。ヘンな意味じゃなくて(笑)。専門学校のとき、クラスのマスコット的存在だったんです。背が小さくて、ちょこまかしてるから可愛がられたんですよね。それからも、女の人何人かと、男は僕一人っていうのが、けっこうあるんです。アイドル番組を男一人でやってたりとか。なので、そんなに不自然なことでもなかったです。自分がいままで見てきたこととか、感じてきたことをそのまま出した感じですね》(※6)