昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2020/01/10

米朝関係に関する一歩踏み込んだ発言も

 その中国は昨年12月、ロシアと共に北朝鮮に科せられている経済制裁の一部の解除を求める決議案を国連安全保障理事会に提出しており、韓国でも与党議員60人あまりがこれを支持する共同声明を発表。文大統領も対北制裁の一部解除を公言しているが、「新年の辞」で注目されたのは「金正恩朝鮮労働党委員長の訪韓」に再度、触れたことだ。

 米朝間では昨年6月のトランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長のサプライズ対談から動きはなく、北朝鮮の金委員長は元旦の「新年の辞」で「新たな戦略兵器を目撃する」と表明。これに対し、5日、トランプ米大統領は同行した記者団に「彼が約束を破るとは思わないが、破るかもしれない」と話し、韓国でも不穏な兆候として報じられた。ソウルにいる身としては北朝鮮のICBMが再び発射実験される悪夢を思うとため息が出るが、日本でもまたサイレンが鳴る日が来るかもしれない。

©getty

 文大統領は「新年の辞」ではまた「米朝対話の膠着の中で南北協力をいっそう増進させていく現実的な方案を模索する必要性がさらに切実になった」と一歩踏み込んだ発言もしている。「任期が2年あまりとなり時間がなくなっている今、総選挙で与党が勝利すれば対北政策において米国の頭越しに韓国独自で動く道を探ることを示唆している」(別の記者)という見方も出ている。 

 今年は2000年6月に初めて南北首脳会談を行ってから20周年。何かしらの動きがあるかもしれない。

この記事の写真(5枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー