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演技派揃い? 新成人「永野芽郁世代」の顔ぶれとは――上白石萌歌、清宮幸太郎も

演技派揃い? 新成人「永野芽郁世代」の顔ぶれとは――上白石萌歌、清宮幸太郎も

2020/01/13

2020年東京五輪 スポーツ界の新成人は?

 スポーツ界の新成人に目を向ければ、昨年のトランポリンの世界選手権女子個人で優勝した森ひかるをはじめ、セーリングの山崎アンナ、射撃の平田しおりはすでに今年の東京オリンピック出場が内定している。新成人ではほかにも、競泳の長谷川涼香、飛び込みの板橋美波、フェンシングの東晟良、体操の杉原愛子、バレーボールの西田有志、レスリングの須崎優衣などがオリンピック出場が有力視される。このうち、須崎は開催が決まったときから「東京五輪で金メダルをとる」ことだけを目標にしてきたという(※4)。昨年暮れの全日本選手権の50キロ級決勝では、世界選手権の同種目代表の入江ゆきを破り、オリンピック出場がかかる今年3月のアジア最終予選進出を決めた。

 プロ野球界では、冒頭のソニー損保の調査でも名前のあがった北海道日本ハムの清宮幸太郎をはじめ、東京ヤクルトの村上宗隆、広島の中村奨成、千葉ロッテの安田尚憲などいわゆる「清宮世代」が成人式を迎える。上記の4人とも、高校3年生だった2017年のドラフト会議で1位指名されて入団した。とりわけ村上は昨シーズン、全143試合に出場し、打率2割3分1厘、36本塁打、96打点をマークする大活躍で、セ・リーグの新人王に輝いている。

九州学院高時代の村上宗隆(現ヤクルト) ©文藝春秋

 他方、中村は広島・広陵高時代、2017年夏の甲子園で1大会最多となる6本塁打を記録し、強肩強打の捕手として注目されたが、プロ入り後はまだ1軍出場がない。この年明け、地元・廿日市市でのトークショーに出演した際には、「クビを覚悟してやらないといけない」「そろそろ期待に応えたい。今年こそ1軍に上がる」と決意を表明した(※5)。安田も大阪・履正社高時代に通算65本塁打を記録したのちプロ入りし、1年目こそ1軍で試合に出場したものの、昨シーズンは出場機会がなかった。それでもイースタン・リーグで本塁打王と打点王の2冠を獲得、3年目の今シーズンに期待をつなげる。清宮もまた、早稲田実業時代に通算111本塁打を記録し、将来の日本球界を代表するスラッガーと期待されながらも、昨季はけがもあり、前年に続く7本塁打に終わった。やはり3年目の今年が勝負の年となりそうだ。

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勝負の3年目を迎える清宮幸太郎(日本ハム) ©文藝春秋

 広瀬すずや橋本環奈、渋野日向子といった顔ぶれがそろった昨年の新成人とくらべると、今年の新成人の著名人は、その多くがいまのところ実力は未知数という印象を受ける。もちろん、ここに名前をあげた以外にも、まだ世に出ていないものの、将来に向けて着々と準備を続ける同年代はきっと各界にいるに違いない。そんな人たちにエールを送りながら、その門出を祝したい。

※1 ソニー損保、「2020年 新成人のカーライフ意識調査」(2020年1月7日配信)
※2 「ザテレビジョン」2020年1月9日配信
※3 「モデルプレス」2020年1月9日配信
※4 「日刊スポーツ」2019年12月22日配信
※5 「朝日新聞デジタル」2020年1月8日配信

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