過半数が「あらゆる手当ては打ち切るべき」
「声明をよく読めば肝心な部分がまったく抜けていたのです。ポイントは数点。まず、わずか12行の声明にファミリーという言葉が8回。しかもファミリーにロイヤルがつくのは1回だけです。つぎに2回現れるハリーとメーガンという表現には公爵の称号はありません。結びに『サセックス(公爵夫妻)はカナダと英国で過ごす移行期に合意』とありますが、移行期の後はサセックス(公爵)は終わるとも読めます。
故ダイアナ妃がチャールズ皇太子と離婚する際、プリンセス・オブ・ウェールズの称号をめぐり交渉が難航しました。爵位の授与も剥奪も女王の特権です。今後の交渉次第で爵位の喪失もあり得る、と言外にほのめかした可能性があります。同様に声明では2人が新しい人生では公的な財源に頼りたくないと明言した点も念押ししています。現収入の5%が減るだけと2人は考えているかもしれませんが、公的な財源の範囲は曖昧です」(フランスの王室誌編集者)
英日刊紙サンの世論調査では警護費も含め、王室メンバーから離れた2人には現在のあらゆる手当ては打ち切るべきだ、という回答が過半数を超える厳しい現実があるのだ。おカネも、おまけに爵位まで失う羽目になれば、ただの人になってしまいかねない。
「外交の世界では、細部に悪魔が宿る、という教えがあります。交渉の細かい詰めが実は最も厄介だという意味です。メーガンは8日夜、インスタグラムで電撃宣言後、女王とは直接に相対を避け、交渉をハリーに任せましたが、今は後悔しているかもしれません。彼女がどんな球を返すか、見物ですね」(前出・王室関係者)
英王室の“お家騒動”は今後の詰め交渉の中で、思わぬ展開が起きそうだ。