文春オンライン

2017/06/20

「帰宅恐怖症」10のチェックポイント

「帰宅恐怖症」は、特別なことではなく、実はごく普通の生活のなかでのほんの些細なことから始まります。

 以下の10項目は、これまでのカウンセリングの経験にもとづく「帰宅恐怖症チェックポイント」です。

(1)妻はコントロールしたがる傾向がある

(2)妻は常に自分を正当化しようとする

(3)妻に褒められたり、肯定されたことがあまりない

(4)妻から否定されていると感じることが多い

(5)妻が正しくて、自分が間違っているような気がする

(6)妻の顔色をうかがったり、ご機嫌とりをしてしまう

(7)妻にはビクビクして何も言えない

(8)夕方近くになると憂鬱になる

(9)妻が寝静まった頃に帰ろうとする

(10)家のドアを開けるのが怖く感じる

 「いくつ当てはまったか」よりも、「番号が下にいく」ほど、深刻な状態です。

こばやしみちこ
夫婦問題カウンセラー。1959年、神奈川県生まれ。普通の主婦から夫婦問題カウンセラーに転身。男女の違いや育った環境の違いからくる夫婦のすれ違いに着目して、夫の気持ち妻の気持ちがよくわかる、カウンセリング活動、講演活動、執筆活動を行っている。

 男性相談者の多くは、日々の小さな小さな積み重ねから、妻に対する恐怖心が芽生えてしまい、妻が普通に接しても、ついつい身構える状況に陥っています。そして、ただただ困惑するだけで、状況を打開する手を何ら打てていません。

 しかし、放っておくことによって、夫婦関係がよくなることはありません。そもそも、「夫がこんなにも妻を怖がっている」ということ自体を妻は、知らないからです。

 そして問題は、女性相談者の方は、迷った時点で相談してくるケースが多いのですが、男性相談者の方は、「妻が怖くて帰れません!」「妻が実家に帰ってしまいました!」などと、かなり深刻な事態に至ってはじめて相談してくるケースがとても多いことです。

「帰宅恐怖症」も、さまざまな病気と同じように、症状が軽いほど、治療できる可能性が高まります。

 ですから、まずは「帰宅恐怖症」を自覚したり、その予兆を認識することがとても重要になります。

帰宅恐怖症 (文春新書)

小林 美智子(著)

文藝春秋
2017年6月20日 発売

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