「帰宅恐怖症」10のチェックポイント
「帰宅恐怖症」は、特別なことではなく、実はごく普通の生活のなかでのほんの些細なことから始まります。
以下の10項目は、これまでのカウンセリングの経験にもとづく「帰宅恐怖症チェックポイント」です。
(1)妻はコントロールしたがる傾向がある
(2)妻は常に自分を正当化しようとする
(3)妻に褒められたり、肯定されたことがあまりない
(4)妻から否定されていると感じることが多い
(5)妻が正しくて、自分が間違っているような気がする
(6)妻の顔色をうかがったり、ご機嫌とりをしてしまう
(7)妻にはビクビクして何も言えない
(8)夕方近くになると憂鬱になる
(9)妻が寝静まった頃に帰ろうとする
(10)家のドアを開けるのが怖く感じる
「いくつ当てはまったか」よりも、「番号が下にいく」ほど、深刻な状態です。
男性相談者の多くは、日々の小さな小さな積み重ねから、妻に対する恐怖心が芽生えてしまい、妻が普通に接しても、ついつい身構える状況に陥っています。そして、ただただ困惑するだけで、状況を打開する手を何ら打てていません。
しかし、放っておくことによって、夫婦関係がよくなることはありません。そもそも、「夫がこんなにも妻を怖がっている」ということ自体を妻は、知らないからです。
そして問題は、女性相談者の方は、迷った時点で相談してくるケースが多いのですが、男性相談者の方は、「妻が怖くて帰れません!」「妻が実家に帰ってしまいました!」などと、かなり深刻な事態に至ってはじめて相談してくるケースがとても多いことです。
「帰宅恐怖症」も、さまざまな病気と同じように、症状が軽いほど、治療できる可能性が高まります。
ですから、まずは「帰宅恐怖症」を自覚したり、その予兆を認識することがとても重要になります。