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“優れ者”は日本で2割くらい

 それに対して萩本氏は、駒澤大学での体験をもとに独自の見方を示した。

「でもね、好きなことがあって、それを仕事に出来る“優れ者”って、日本の人口の中で2割くらいじゃないですか。

 大学4年生になると、みんな就職活動が上手くいかなくてションボリしていくの。ある日、スーツ姿の男の子を見つけて話しかけたら、IT業界を希望しているけど採用してもらえないって悩んでいた。その時、僕はこう言ったの。『これまで色んな優れた人の話を聞いてきたけど、好きだからこの仕事に就いた、という人はほとんどいなかった。好きでもない仕事を好きになって、そこから努力して一流になった人が多いよ』って。そうしたら、『欽ちゃん、ありがとう。幅が広がった』って嬉しそうだった。

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 実は、『好きな仕事』ってけっこう危ないんですよ。自分の夢見ていた仕事ってどうしても『上手くやろう』と手堅くなってしまう。好きじゃない仕事のほうが、『失敗しても辞めたらいい』と大胆になれて、新しい何かが生まれたりするんです」(萩本氏)

©文藝春秋

 そこから、仕事には「運・鈍・根」こそ重要なのだと2人は意気投合し――。

出典:「文藝春秋」2月号

 田原氏と萩本氏が、社会人入学の思い出、今の仕事を選んだ理由、成功の秘訣について語り合った対談「人生は『運・鈍・根』だ」の全文は、「文藝春秋」2月号、「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

文藝春秋

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生涯現役対談 人生は「運・鈍・根」だ