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阪神、阪急、南海 電鉄系プロ野球の時代が始まる

阪急とのプレーオフを制し、選手やファンに胴上げされる南海の野村克也監督=73(昭和48)年10月24日 ©共同通信社

 そして1936年から今に連なるプロ野球のリーグ戦がスタート。1年目から阪神と阪急、そして3年目からは南海も参戦して、電鉄系プロ球団の時代が始まるのである。私鉄のプロ野球参戦の目的はもちろん“沿線開発”。野球を見に来る人を運んで金を儲けようという狙いだ。関西私鉄が相次いで参入した背景には、お互いへのライバル心もあったという。が、結果的にそれに成功した球団は少なく、80年代には阪急・南海が身売りするなど、電鉄系プロ球団はすっかり下火になってしまった。そんな中、今でも鉄道と野球の深い結び付きを背負って戦っている2球団が阪神、そして1979年に遅れて参戦した西武なのだ。

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 と、いつまでも歴史のお話をしていてもツマラナイ。そこで、最後にこの度の天王山、タイガース対ライオンズ戦を野球ではなく“鉄道”の視点で勝手に勝負させてみることにしたい。交流戦は3連戦なので、3つのテーマでいざ、バトル!