「愛人はすぐに近くにいる!」
探偵たちはすぐさまマンションの入口で待機し、帰宅した夫と同じエレベーターに乗った。夫にはこちらが探偵だとはバレてはいない。
降りたのは自宅があるフロア。ここまでは問題ない。探偵は夫が降りると同時にオープンボタンを押し、夫の後からそっと出る。エレベーターフロアの陰から見張っていると、なんと夫は自宅前を通り過ぎ、そこから2軒先の部屋の玄関を、慣れた手つきで手持ちのカギを使って入って行くではないか。一体、どういうことなのだろうか?
中に入ったことを確認。後日、そこに住んでいる人物の特定に成功した。やはり推理した通り、その部屋の住人は30代後半の独身OLであった。夫は2人の関係がバレないように思案したあげく、自宅の側に彼女を引っ越しさせていたのだ。
同じマンション、同じフロアに不倫相手を住まわせれば、短時間でも逢瀬を楽しむことができ、いざという時にはすぐに帰れるメリットもある。
夫の計算しつくした不倫実態に、妻もあ然。その後、お互いの親族を交えて話し合った結果、夫は愛人と手を切り、妻のためにもう一度心を入れ替えて夫婦関係の継続を選択した。「妻の妄想」と早計に判断するのではく、事前チェックが明らかに怪しく、依頼者が確信している場合は、とことん突き詰めることの重要さを改めて気づかされた事案だった。
実際に浮気調査を行ったところ、約9割は不倫や浮気をしていることが、弊社の調査データからも判明しています。夫や妻がいつもと違う態度や行動、言動を取り、「何か怪しいかも」と思った時は、既に何らかの変化が起こっていることが多いようです。