北海道銀行は5年ぶりの戴冠を狙う
同時に無理なく身体を使えているので、「疲労も例年より感じない」とも語る。8日間で最大11試合の長丁場への準備も万端だ。石を研磨した翌10日は試合のないオフとなったが、チームはバレエストレッチなどで入念に調整。ナイトプラクティスには吉村は自ら参加し、石とアイスの感触を確かめた。2月11日の試合で札幌協会、そして昨年女王の中部電力を相手に連勝を果たせば、1位通過も現実的になってくる。
また、ラウンドロビン(総当たりの予選リーグ)の中盤には、富士急のコッターコーチ同様、マニトバ州王者としてカナダ選手権に出場が決まったカナダのトップカーラーのひとり、コナー・ニェゴヴァンコーチも合流予定だ。これらを追い風に、5年ぶりの戴冠を狙う。
五輪に向けて、まず笑うのはどのチームだろうか
世界的な選手がコーチとして来日するほか、ワールドカーリングツアーのランキングでも、ロコ・ソラーレが4位(Fujisawa/2月10日現在、以下同じ)、北海道銀行(Yoshimura)が8位とトップ10に2チームがランクイン。その2チームはハイグレードタイトルである「グランドスラム」にも出場し、好成績を納めている。
それを富士急(Koana)が13位で追い、中部電力(Nakajima)はランキングこそ32位だが、11月に中国・深圳で開催されたパシフィック・アジア選手権で準優勝を果たし、世界選手権の出場枠を日本にもたらした。
その世界選手権は、「史上最もハイレベル」と称される今大会の勝者が出場する。世界へ、そして次の五輪へ。まず笑うのはどのチームだろうか。試合の模様はNHK BS1のほか、Youtubeでも中継される。決勝戦は2月16日(日)だ。
写真=竹田聡一郎