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2020/02/12

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

「六代目山口組は他団体の取り込みを拡大」と捜査関係者

 そんな外野の情勢にもひるまず邁進を続けるのが六代目山口組だ。

 まだ情勢は不透明だが、かつて山口組と敵対し、ヤクザ映画「仁義なき戦い」のモデルの一つにもなった暴力団、共政会のトップが「2月中頃には六代目山口組の最高幹部の一人と盃を交わすとの情報もある」と捜査関係者は明かす。この捜査関係者は「『親睦』という名の元で、六代目山口組は他団体の取り込みを拡大している」とみる。

指定暴力団山口組弘道会傘下の組事務所に入る高山清司若頭(左端)名古屋市南区 ©時事通信社

 それだけではない。警察当局は一様に、高山やその出身母体の二次団体、弘道会などが日本最大の利権を獲得することを懸念している。夏に開催を控える東京五輪だ。

「弘道会は中部国際空港の建設に絡んで巨額の利益を上げた。東京五輪でもその再来を狙っているに違いない」。捜査関係者はそう明言する。

 中部国際空港の建設では資材である砂利など、多様な手法で巨額の利益を上げたとされる弘道会。捜査関係者は「例えば五輪関係者への弁当を請け負うだけで巨額のカネが舞い込む。カタギを通じて様々な利権に食い込もうとしているに違いない」という。

 浮かび上がるのは、権力者にはカネが集まり、末端には生活の保障すらない究極の格差社会だ。ヤクザ社会は、表社会に寄生する裏社会。表の変遷にも無縁でいられない。2020年、裏社会で進むであろう格差は、表社会の裏返しに過ぎないのか、それとも……。

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