「自らの手で解散を打った後、人心一新を図るべきです」
「敢えて申し上げれば、岸田文雄さん、石破茂さん、加藤勝信さん、茂木敏充さん、河野太郎さん、小泉進次郎さん……マスコミが予想しているポスト安倍と言われる人たちの中に『絶対に良い』と言い切れる人はいません。しかし、安倍さんの総裁任期はあと1年7カ月で切れる。自民党として誰かを選ばなきゃいけない。
では、どうするか。はっきり言ってしまうと、安倍さんに続けてもらうことが、最も国益に適う」
不透明感が高まる国際情勢を考えた時、米国のトランプ大統領やロシアのプーチン大統領と良好な関係を築き、インドや中東、アフリカとの外交にも力を注ぐ安倍首相の力が欠かせないというのだ。
そして、仮に首相が続投する場合の大きなポイントとして「人事」を挙げた。
「安倍さんがこの先も総理を続けるのなら、自らの手で解散を打った後、それこそ、幹事長も官房長官も新しい人に任せ、自民党の人心一新を図るべきです」
二階俊博幹事長や菅官房長官をはじめ、政権中枢の安定感こそが安倍政権の強さの要因とされてきたが、なぜ人心一新が必要なのか――。
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その答えは、「文藝春秋」3月号ならびに「文藝春秋 電子版」に掲載したロングインタビュー「森喜朗、東京2020と政局を大いに語る」をお読み頂きたい。インタビューではさらに、バッハ会長や小池都知事とのやり取り、国際社会における安倍首相の存在感、岸田文雄政調会長や小泉進次郎環境相、石破茂元幹事長ら「ポスト安倍」への率直な評価、閣僚の連続辞任など相次ぐ不祥事の背景、自身の闘病生活に至るまで12ページにわたって語り尽くしている。
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森喜朗「五輪と政局」に吠える
【文藝春秋 目次】芥川賞発表 受賞作全文掲載 古川真人「背高泡立草」/<特集>医療を歪める「ニセ科学」本庶佑ほか/石破茂「安倍総理よ」
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