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今後も中国に対する厳しい姿勢は緩めない

 米中貿易戦争は昨年12月に「第一段階合意」に至ったことで、一段落したと思われがちだが、今後の行方にも目が離せないという。

横江 トランプさんは、外交と内政をリンクさせます。中国との貿易赤字削減は、「アメリカ・ファースト」の体現です。実は、この政策は従来の共和党にはなかったものです。昨年12月には「第一段階合意」に持ち込みましたが、今後もトランプさんが中国に対する姿勢を緩めるとは思えません。

(左から)宮家邦彦氏、横江公美氏、峯村健司氏 ©文藝春秋

峯村 対中国の貿易赤字解消は、間違いなく一丁目一番地ですね。中国がアメリカから工業品や農畜産品などの輸入額を1.5倍(2000億ドル分)以上増やすと約束したことで、スイング・ステートだけでなく、穀倉地帯であるレッド・ステート(共和党支持者の根強い中西部の州)の農民たちにも訴えることができました。

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 再選に向けてトランプ氏はいったい何を仕掛けてくるのか――。

出典:「文藝春秋」3月号

「文藝春秋」3月号および「文藝春秋 電子版」に掲載の「トランプ劇場2020 次はメキシコの壁だ」では、中国だけではなくメキシコや北朝鮮に対するトランプ氏の姿勢に加え、トランプ氏が再選した場合の日本への影響についても詳述している。

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文藝春秋

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トランプ劇場2020 次はメキシコの壁だ