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NYにラーメンブームを巻き起こした“仕掛け”とは?

河原 パリという案もあったんだけど、博多ラーメンを世界に向けて発信していく拠点となると、やっぱりニューヨークかな、と。

粟田 いまニューヨークはラーメンブームですね。当時のラーメン店事情はどんな感じでしたか。

河原成美氏

河原 一般的な日本のラーメン店はあったけれど、それは単にラーメンを作って出すだけの店で、ブームを創り出す訴求力はなかった。“仕掛け”の必要性を感じたね。斬新なデザインで、創造性があって、感度の高いニューヨーカーに、日本のラーメンは「食べなきゃいけないもの」と感じさせる空気を作りたかった。それが成功して、今の大ブームの火付け役になれたと思います。

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粟田 ニューヨークの一風堂は革新的な店ですよね。日本人が行ったら間違いなく「ここがラーメン屋さんなの?」と驚く造りです。ウェイティングバーがあるラーメン屋さんなんて日本じゃ見たことがないし。

洒落た内観が話題に(一風堂NY1号店) 力の源HD提供

河原 向こうの人たちは滞在時間が長いでしょう。ならば酒も飲んでもらおうと。バーがあれば見た目にもカッコイイし(笑)。食前酒を楽しみ、前菜が出て、それからメインのラーメン――そんな店は他になかったから。でも、僕がやらなければ誰かがやったと思うよ。

出典:「文藝春秋」3月号

「文藝春秋」3月号(2月10日発売号)および「文藝春秋 電子版」に掲載中の対談「日本の麺は世界を制す」では、海外展開における2社の「価格設定」の手法にも言及。海外でビジネスする飲食店経営者のみならず、世界に挑もうとするすべてのビジネスパーソンに必読の内容だ。

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文藝春秋

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