最近のスマホはイヤホンジャックが省かれることも増え、イヤホン自体も従来の有線タイプから、AirPodsに代表されるワイヤレスタイプへと置き替わりつつあります。スマホと本体の間はもちろん、左右のイヤーピースをつなぐケーブルすらない完全ワイヤレスイヤホンなら、ケーブルが絡むこともなく、快適な音楽再生環境を実現できます。

 そんな完全ワイヤレスイヤホンは、AirPodsに代表される1~3万円の高額製品が人気ですが、その一方でローエンドの製品は、今や5000円を切った製品でも一通りの機能が揃っており、あなどれない存在です。もっともこの価格帯の製品は当たり外れも激しく、接続がブチブチ切れたり、バッテリーがまったく持たないこともしばしばです。

予算は「5000円以下」 完全ワイヤレスイヤホンはどれがいいのか

 今回は「5000円以下」という条件で、カナル型の完全ワイヤレスイヤホンの売れ筋3製品をピックアップし、5つの観点から製品を比較し、どの製品が優れているかを見ていきたいと思います。なるべくコストを抑えて優れた製品をゲットしたい方はぜひ参考にしてください。

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今回比較する、完全ワイヤレスイヤホンの売れ筋3製品。左から、Ankerの「Soundcore Liberty Neo(実売4,999円)」、cheeroの「cheero Wireless Earphones with Bluetooth5.0(CHE-624)(実売価格3,780円)」、SoundPEATSの「TrueFree+(実売価格3,980円)」。なお本稿では分かりやすくするため、各製品をメーカー名で記載します

チェックポイントその1:外観(本体、ケース)

Anker ★★★★★
cheero ★★★☆☆
SoundPEATS ★★★★☆

 本体のサイズは、今回紹介する3製品は、いずれも大差ありません。強いて挙げるとAnkerが微妙に大きいのですが、そのぶん耳から取り外す時につまみやすく、外出先でケースから出したり戻したりするのも容易なので、ワイヤレスイヤホンにありがちな着脱時の落下を防ぎやすかったりと、むしろメリットになっている印象です。ちなみに重量も4.4~5gと大きく違いはありません。

Ankerはやや大柄ですがフィット感は高く、また耳からの取り外し・ケースからの出し入れも容易です
cheeroは左右対称の形状が特徴。それゆえ左と右を取り違えやすいのはマイナスです
SoundPEATSはAnkerと形状が酷似しており、耳へのフィット感は高いのですが、ケースから取り出しにくいのが気になります

 専用ケースを使って充電する仕組みは3製品とも共通ですが、ケースがもっとも小ぶりで持ち歩きやすいのはAnkerです。角のない丸みを帯びた形状ゆえ、ポケットに入れているのを忘れてしまうこともしばしばで、邪魔になりません。ケースが大柄で存在感のあるcheeroは、この点でやや不利と言えます。SoundPEATSは、本体・ケースともに標準的なサイズです。

3製品を並べたところ、左からAnker、cheero、SoundPEATS。強いて言えばAnkerがやや大柄ですが、極端な差というわけではありません