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深すぎる「沼」 プロ向け工具メーカー「マキタ」の掃除機を推すこれだけの理由

強力バッテリーが「災害への備え」として抜群の性能を発揮する

2019/11/25

 ここ最近、「プロ向け」界隈が熱くなっています。作業服の「ワークマン」は高機能&低価格、かつ新業態展開でファッション面も評価され、可愛く着こなす「ワークマン女子」なる言葉も生まれました。

 一方、趣味の分野では「沼」と称される現象があり、一眼レフユーザーの「レンズ沼」、万年筆ユーザーの「インク沼」など、さまざまな分野で見られます。「沼」とは、一歩足を踏み入れたが最後、次々と資金を投入してしまう危険な衝動を指しています。

 この「プロ向け」と「沼」要素を掛け合わせたハイブリッド型とも言えるメーカーが、じわじわとファンを増やし続けています。それが「マキタ」です。

使い回せる製品は最大237。深すぎる“マキタ沼”の世界

「マキタ」は、1915年創業、100年以上の歴史を誇る老舗の電動工具メーカー。コンセントから電気を取ることができない現場で使える製品を多く展開していて、電源として使われるリチウムイオンバッテリーが「沼」の中心です。

 このバッテリーはマキタのさまざまな製品で使い回すことができ、その数、もっとも互換性の高い18Vタイプではなんと237にも及びます(2019年9月現在、18Vを2本使用する製品含む)。一部から「マキタブルー」と呼ばれるカラーリングで統一された製品を並べると実に壮観です。

リチウムイオンバッテリーを中心に構成される“マキタ沼”。壮観です

 DIY好きならインパクトドライバーや丸ノコといった電動工具、キャンプ好きならライトやクーラーボックス、庭付きの家に住んでいる人であれば草刈り機も――ひとつマキタ製品を手にした人が、こうして「沼」にハマっていく様子がネット上では多数報告されています。

 カタログを眺めると、「ルンバ」が覇権を握るロボット掃除機もラインナップされていて、18Vのバッテリー2個でテニスコート3面分を掃除できるとあります。家庭用として考えると明らかにオーバースペックですが、スケール感の違いに胸が熱くなります。

 ただ、DIYもキャンプもしない人にとっては、異世界の話に聞こえるかもしれません。ところが、多くの人に関係する“ある状況”において、SNS界隈ではマキタ製品を称える声が何度となく繰り返しあがっているのです。

 それが、大規模災害時です。