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多彩なラインナップの中で何を選べばいいのか

 マキタの充電式クリーナには、モーター、バッテリー、集じん方法、スイッチなどの違いで現在のカタログには26モデルが記載されています。種類が多くて何を選んだらいいのか分からないという声が散見されますが、好みや用途にあった仕様を選んでいけば買うべきモデルに行き着きます。

 ただし、“災害への備え”を兼ねる場合、適合しないモデルもあるので、その点も踏まえ簡単にご紹介します。

1)バッテリーの形状

 スライド式、差し込み式、内蔵式の3種類がありますが、他製品との汎用性がもっとも高いスライド式が最適。バッテリーを着脱し、専用充電器で充電するタイプです。

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こちらがスライド式。バッテリーを取り外して充電器で充電するタイプです。コンセントから離れたところにクリーナ本体を収納できるのが地味に便利です

 充電は着脱の手間はありますが、充電時間は極めて短い。他社メーカーの多くが数時間かかる中、マキタはもっとも容量の大きい18V・6.0Ahでもわずか40分です(※仕様による)。数時間~十数時間かかることが多い大容量モバイルバッテリーと比べてもアドバンテージはかなり高いです。ただし、充電中は「ゴゥーーー」と結構な音がします。

充電器(DC18RF)にはUSB電源端子もあります(最大出力電流は2.1A)。当然ながら充電器をコンセントに繋ぐ必要があるので、停電時は使えません

2)バッテリーのボルト・アンペア数

 スライド式の場合、ボルト数は7.2V、10.8V、14.4V、18Vの4種類。アンペアは標準セットでは1.5Ah、3.0Ahの2種類ですが、14.4V、18Vでは最大6.0Ahのバッテリーも販売されています。数字が大きいほどパワフルかつ連続使用時間は長くなりますが、当然その分重くなるので、最適なバランスで妥協点を見つけたいところです。

 また、スマホ充電の用途も兼ねるなら、USB用アダプタに対応するのが10.8V、14.4V、18Vの3種類なので、この中から選ぶ必要があります。

バッテリーは残量表示機能付き。チェックボタンを押すと残量を示すランプが数秒間点灯するので、充電のタイミングが分かりやすい

3)集じん方法

「紙パック式」「カプセル式」の2種類があります。紙パック式はランニングコストが掛かるがゴミ捨てが簡単で、カプセル式はその反対。こればかりは好みですが、あるオプションパーツでデメリットを解消することも。

カプセル式。紙パック不要でコスパに優れる反面、フィルタのお手入れに若干手間が掛かります

4)スイッチ

 一般の掃除機と同じようにボタンで連続運転する「ワンタッチ式」と、使いたいときだけ手元のレバーでON・OFFを切り替える「トリガー式」の2種類。これもお好みで。「ワンタッチ式」のほうがラクですが、「トリガー式」には電池を節約できるというメリットがあります。