チェックポイントその2:接続の安定性・連続再生時間
Anker ★★★★☆
cheero ★★★☆☆
SoundPEATS ★★★★☆
電源オンから接続までのスムーズさは、3製品とも十分に合格点をつけられます。ただし人が多く電波も混信しやすい街中、例えば渋谷のスクランブル交差点や秋葉原の電気街などでは、cheeroは比較的ブチブチと接続が切れやすい傾向があります。そうした症状が突出して少ないAnkerは、通勤通学も含めた屋外利用に適した製品と言えそうです。SoundPEATSは両者の中間といった印象です。
連続再生時間は、実際に試したところAnkerが5時間30分、cheeroが4時間30分、SoundPEATSが3時間40分という結果でした。長時間の再生にこだわるならばAnker一択ですが、Ankerとcheeroはスマホのバッテリー消費が激しい傾向があり、それらが比較的緩やかで、かつケース1回の充電で35時間再生できるSoundPEATSが、ベストという人も多いのではないでしょうか(Anker、cheeroはいずれも20時間再生)。
チェックポイントその3:操作性
Anker ★★★★★
cheero ★★★☆☆
SoundPEATS ★★★★★
今回の3製品はいずれも、本体側面のボタンで、再生と一時停止、前の曲/次の曲へのスキップ、電源のオンオフと、基本操作が行えるようになっています。イヤホン側に音量調節の機能がなく、スマホ側で調整しなくてはいけないのも、3製品に共通する特徴です。
ただし押しやすさは製品によって差があります。本体を若干ひねったデザインにすることで、ボタンに角度をつけて押しやすくしているAnkerやSoundPEATSと異なり、左右対称デザインのcheeroは、操作中は耳の穴を軸にイヤホンを斜めに押し付ける格好になり、耳の穴に負担がかかりがちです。この点においては、AnkerおよびSoundPEATSが優秀といえそうです。
チェックポイントその4:音質
Anker ★★★★★
cheero ★★★☆☆
SoundPEATS ★★★★☆
イヤホンでもっとも重要なのは、なんといっても音質でしょう。3製品の中で、音に最もメリハリがあるのはcheeroですが、いわゆるドンシャリ音が強く、長時間聴いていると疲れがちです。AnkerとSoundPEATSは、多少音がこもっていますが、適度にマイルドで聴きやすいのが特徴です。筆者的には、バランスの良さを優先するならばSoundPEATS、メリハリを求めるならばAnkerをおすすめします。
なお、どの製品もノイズキャンセリング機能はなく、AirPods Proのような遮音性は期待できません。外部の音を遮断して作業に集中する目的で使うならば、フィット感がなるべく高めのイヤーピースに交換するのが手っ取り早く、そうした意味では4サイズのイヤーピースが付属し、ピースの素材にも一定の強度があるAnkerが有利です。