マイクを通じて“ささやき秘書”の音声が…
その後、記者の質問が始まると、彼は「耳が遠くてよく聞こえない」と言い、女性秘書(教会書記)を傍に呼んだ。女性秘書は、彼に耳打ちで記者の質問を伝えたのだが、その会話の内容がそのままマイクを通じてメディアにも流れた。
記者 自身が本当に永生不死の体だと思いますか?
秘書 (李氏に耳打ちで)質問ではありません。答える必要はございません。
李氏 そう、質問じゃないのかい?
記者 ここにはいつ来られましたか?
秘書 (李氏に)いつここに来たのかと聞いています。会長、17日に来ましたよ。
李氏 私は忙しい人で、じっとすることができなかったです。27日にきました。
秘書 (李氏に)17日に来られましたよ。
李氏 17日(です)! 私はあちこちを歩きまわらなければいけません。
秘書 (ここで)じっとしていたと言いなさい。
女性秘書と李総会長の間で混乱が続くと、新天地側は急いで彼に退場するよう勧め、李氏は席を立った。
突然の退場で記者の間から抗議の声が上がると、李総会長は「静かにしてください! 静かに! 私たちはみんな大人ですよ。これではめちゃくちゃになってしまいます!」と、記者らを怒鳴りつけた。
そして李総会長は、抗議する記者団に対して、右手を上げて親指を立てるジェスチャーをしながら、悠々とその場を去ってしまった。
謝罪の会見かと思いきや、言い訳ばかりで、しまいには記者を怒鳴りつける。この日の記者会見は、コメディー顔負けのハプニングを連発して終了した。
「金の腕時計」に隠された秘密
これと言った新事実はなかった会見だったが、李総会長のある持ち物が大きな注目を集めた。李氏の手首にこれ見よがしに付けられていた「金の腕時計」である。
李総会長が土下座しようと地面に手を突いた瞬間、左腕につけた時計をカメラが捉えた。黄金色に輝いている時計には、大統領府を象徴する鳳凰とともに、朴槿恵前大統領のサインが刻まれていた。スーツのジャケットからシャツの袖が見えず、余計に腕時計が目立っていたため、「半袖のワイシャツを着ていたのではないか」との推測が出たほどだ。
このパフォーマンスに対して、韓国政界からはさまざまな解釈が出た。