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2020/03/12

改正への風は吹いている

 刑法改正の「3年後見直し」に向けて既に与野党から、改正に向けた意見が出始めており、法務大臣も改正を検討する旨のニュースが出始めた。

 おそらく、近々法務省に検討会が立ち上げられると思われる。

 すでに広く知られつつあるが、性犯罪をめぐる刑法は元々が110年前の条文、すなわち前世紀の遺物である。現代の生活や感覚にあった議論がなされるよう、一層の注視が必要である。

有罪判決の報を知らされると、支援者からは「やったー!」「当たり前だわ」と拍手が起こった ©文藝春秋

2020/3/13 13:00、読者より誤りの指摘がありました。お詫びし、以下のように訂正します。
1P目→「なお、残り2件は、検察官が控訴せず、既に無罪で確定している。」→「なお、残りのうち1件は、検察官が控訴せず、既に無罪で確定している。残り1件は、高裁で審理中である。」
3P目→「また、検察は当初、被告を強制性交等罪で起訴していた。(中略)検察は、同罪名で起訴を続けることは諦め、途中で準強制性交等罪に訴因変更している。」→「また、検察は今回の裁判で訴因変更をしている。(中略)今回の事件もそういったケースだった可能性がある。」

注……久留米準強姦事件の記事でも述べたが、準強制性交等罪成立には被告人の「故意」として、被害者が性交を嫌がっていたことを被告人が認識していたことも認められなければならない。岡崎準強制性交等事件では、故意について、検察と弁護人との間に熾烈な争いがあった。私の推察に過ぎないが、地裁は、この故意の認定に踏み込むのを避けるため、その前段階の「抗拒不能」という客観的要件のハードルを上げたのではないだろうか。

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