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森友自殺“遺書公開” 安倍首相の「大きな言葉」と官僚の帳尻合わせはいつまで続くのか?

新型コロナでも「東京五輪、完全な形で」

2020/03/20

「森友自殺<財務省>職員遺書全文公開『すべて佐川局長の指示です』」(「週刊文春」3月26日号)。

 この記事はNHK出身で、大阪日日新聞記者の相澤冬樹氏によるもの。2018年12月に出版された相澤氏の『安倍官邸vs.NHK』を読んだとき、最も気になったのが「近畿財務局職員の自殺が残した謎」(第10章)だった。

3月18日、自殺した赤木俊夫さんの愛読書を置き、記者会見する弁護士 ©️時事通信社

 自殺した「Aさん」(財務省近畿財務局管財部の上席国有財産管理官・赤木俊夫さん)が遺したメモには《改ざんは財務局が勝手にしたのではなく、本省からの指示があった。佐川(元理財局長)の指示で書き換えた》という情報があると。

 もしこれが公開されたらすごいことになる。その日は来るのか? 気になって仕方なかった。その詳細が書かれた「手記」が遂に今回公開されたのだ。

「最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ」。A4で7枚の「手記」の他に赤木俊夫さんが遺した直筆のメモ。 ©️時事通信社

3年前の2月17日に何があったのか

 では改ざんはなぜおこなわれたのか。

 籠池泰典・赤澤竜也の『国策不捜査 「森友事件」の全貌』にはこんな一節がある。

《2月17日、過熱する報道への対応策を協議するため、ボクは酒井弁護士の所属する「北浜法律事務所」を訪れていた。すでに日は落ちていて、あたりは真っ暗だった。そこには近畿財務局の池田さんと、A上席国有財産管理官もいた。Aさんは後に公文書改ざん事件発覚により、自ら命を絶つことになる人物だ。》

 そのあと籠池氏はこう書いている。

《この日、ボクが感じたのは、「とにかく近畿財務局の担当者たちの様子がおかしい」ということ。挙動不審と言ってもいい。》

 一体、「2017年2月17日」には何があったのか?