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兄妹の写真を添えて訴えた「ク・ハラ法」制定
さらにク・ホイン氏は同月18日、改正民法、通称「ク・ハラ法」の制定を求める立法請願を国会に提出している。従来の相続の欠格事由に「直系尊属または直系卑属の保護ないし扶養義務を著しく怠った者」を加えることがその骨子だ。請願から30日間のうちに10万人の国民の賛同があると、国会に正式受理されて審査の対象となる。
もちろん「ク・ハラ法」が成立しても、ク・ホイン氏の訴訟には適用されない。だがク・ホイン氏は翌19日、インスタグラムに兄妹の幼い頃の写真を添えて次のようなメッセージを投稿した。
「私は妹の死が無駄にならないよう、私たち家族のようにこうしたことに苦しむ家族がこれ以上増えないことを願う気持ちで、『ク・ハラ法』制定のための立法請願を提出しました」
ソルリの遺族も遺産トラブル
辛い葛藤の末に自ら命を絶つ韓国芸能人。だが、その後も残された家族や関係者の間で、カネを巡る争いが繰り広げられる例は後を絶たない。上述のソルリも今年1月、やはり兄が父親との遺産を巡るトラブルがあることをSNSで告白。兄はそのなかで「妹の墓にも行っていない」と、父親への怒りをにじませていた。
2008年に自殺した往年のトップ女優チェ・ジンシルのケースも、離婚した夫が子供の親権と財産管理を巡って遺族と争った。また2010年にパク・ヨンハが自殺した際は、元マネージャーが書類を偽造して個人の口座からカネを引き出そうと試みた上、遺品などを盗んで海外へ逃亡し有罪判決を受けた。
悲劇に追い打ちを掛ける遺産を巡る争いが、これ以上繰り返されないことを祈りたい。