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友人のレストランが閉店、失職

 1ヶ月前まではまだ観光客で賑わっていたサンタモニカのショッピング・ストリート「サード・ストリート・プロムナード」は不気味なほど静まり返っている。小売店は全て閉鎖され、開いているのは、今もテイクアウトやデリバリーのサービスを行っているわずかなレストランくらいだ。

 ロックダウン前から、ロサンゼルスではレストラン内での飲食が禁止にされ、レストランはテイクアウトとデリバリーのサービスしか対応しなくなっていた。しかし、そんなサービスだけでビジネスを維持できるレストランは数少なく、多くのレストランが完全な閉鎖に追い込まれている。

 私の友人が勤めるレストランも、最初はテイクアウトやデリバリーのサービスでビジネスを維持しようとしていたが、結局閉店してしまった。職を失くした友人は、アパートの家賃の支払いを先延ばししてもらうため、大家に掛け合っているところだ。

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 たまにレストランやカフェにフードのテイクアウトに行くと、従業員は警戒モード丸出しだ。ビニール手袋をした彼らは直接私の手からお金を受け取らず、カウンターやトレイの上に置くよう指示してきた。レストラン側が感染予防にピリピリになっている様が伝わってきた。もっとも、私としても、この従業員感染していないだろうかと不信感を抱いたりしているので、警戒しているのはお互い様なのかもしれない。

スーパー「トレーダー・ジョーズ」で客の手に消毒液をふきかける店員 ©ロイター/アフロ

スポーツニュースは名プレーの再放送へ

 テレビのニュースは、連日、新型コロナ一色だ。

 2人のニュースキャスターは6フィートの社会的距離をおいて座っているため、視聴者からはテレビ画面の両端にチョコンといるようにしか見えない。気象予報士やスポーツ担当のキャスターは在宅勤務しており、毎日、自宅から中継で報道を行っている。

 スポーツニュースの場合、バスケットボールやメジャーリーグなどスポーツイベントはことごとく中止となったため、マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアンなどレジェンドたちの過去の名プレーが再放送されている状況だ。

感染の不安を抱え、どう生きるか

 不安からか、同じ在米の友人たちともコンタクトを取ることが増えた。ロックダウン下では、いざという時に助け合える友人の存在はかけがえのないものだ。みな同じように感染の不安を抱えている。