93歳のエリザベス女王は大丈夫か
「チャールズ皇太子コロナ感染」の急報が流れると、「エリザベス女王(93)は大丈夫か」と大騒ぎに。なにしろ女王は、超ハイリスクの90代だ。
25日夕刻、英王室は「女王は良好な健康状態にある」と発表。但し新型コロナウイルス感染のテストを受けたかどうかについては答えを控えた。皇太子が最後に女王に会ったのは、3月12日午前中、バッキンガム宮殿でのことで、ごく短時間だったという。チャールズの侍医は、皇太子が症状を自覚したタイミングから逆算して、他人に感染させる恐れは3月13日以降というのだが、実にきわどいタイミングだ。現在、女王と夫君フィリップ殿下(98)は慎重を期してロンドンを離れ、ウィンザー宮殿に籠もっている。
ハリー王子とメーガン妃も皇太子と“濃厚接触”
ところで、「きわどい」点では北米に去ったハリー王子とメーガン妃も大差ない。二人の王室高位メンバーとして最後の公務となった3月9日のロンドン・ウエストミンスター寺院の「英連邦の日」式典で、チャールズ皇太子とタップリと“濃厚接触”しているからだ。
チャールズと会ったモナコのアルベール2世も感染
つぎにマスコミの関心が集中したのは、チャールズ皇太子がどこで感染したか、だった。満員の通勤電車にも乗らず、広大な城館に暮らし、常に警護官たちに守られた安全な身なのにどうして、という素朴な疑問だが、
「実は、彼らは最もハイリスクな職業なのです。毎日、普通の人とは比較にならない数の不特定多数の人間に会い、手を差し出されれば握手を拒むのは難しい。市民と間近で言葉を交わすので、いつ感染しても不思議でありません」(前出・英王室記者)
そこで英王室メンバーは握手を止め、ヒンズー教徒の合掌を試みたが時すでに遅し――。因みに3月10日にチャールズと会ったモナコ公国の大公アルベール2世も新型コロナウイルス感染が、チャールズ感染の判明より数日前に報道された。
ジョンソン英首相は、当初、「EUのイタリアやフランスみたいに国民を自宅隔離で規制などしない」と、例によって反EUを掲げ、英国独自の「集団免疫」政策を発表した。しかし「危険が大き過ぎる」との専門家の批判の高まりを受け数日後、あっさり180度政策を転換。「絶対に皆、自宅から出るな。とにかく家にいるんだ。いいかい。友達が会いたいと頼んでも、君はNOと言うんだ」と、テレビ会見で国民に警告した。