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2020/04/01

genre : ニュース, 国際

「アビガン」は日本の存在感を世界に示す?

 英国は、死者数が1万人を突破したイタリアや死者数8千に迫るスペインの悲劇を回避できるのか。危機的状況に陥ったイタリアで日本に向けた悲痛な期待の声が上がっている。

 イタリア政府高官が明かす。

「富士フイルム富山化学の開発した抗インフルエンザ薬『アビガン』が特に新型コロナウイルスの初期段階で絶大な効果があるとされ、イタリア国内で期待感が高まっています。でも残念ながらイタリアへの輸入は経済的な理由でうまく進んでいないのですよ」

新型コロナウイルスの初期段階に効果があるとされる「アビガン」 ©AFLO

 その経済的な理由の内容について同高官は言葉を濁すが、おカネの問題だけではなさそうだ。

「中国は目下、イタリアやスペイン、さらに中東、アフリカと世界各地に向け、積極的な新型肺炎の医療救援作戦を派手に展開し、その様子を映像で流し、派手に大国ぶりのPRに余念がありません。一方、米国のトランプ政権は自国の新型コロナウイルス対策に追われ、文字通りアメリカ・ファースト。とても中国に対抗して欧州を救援する余裕などありません。その点、もし仮に『アビガン』が緊急輸出され、期待通りの効果をもたらしたら、日本の存在感を世界に示す絶好の機会になるはずです」(在ローマ邦人ジャーナリスト)

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