「天は人の上に人をつくらず。人の下に人をつくらず」。こんな事態に引用をしては福沢諭吉翁に怒られるかもしれないが、中国・武漢からあっという間に世界中に広がり、万人を恐怖と混乱に陥れた新型コロナウイルス。英国王位第一位継承者のチャールズ皇太子(71)まで感染させた後、息つく間もなくジョンソン英首相(55)を皮切りに次々と閣僚を感染させてしまった。英首相は官邸内に隔離状態のまま史上初のビデオ閣議を主宰し、「見えない強敵」COVID-19との戦争の陣頭指揮を続行することになった。

チャールズ皇太子はカミラ夫人と“別居”生活を続ける

新型コロナウイルスに感染したチャールズ皇太子 ©AFLO

「チャールズ皇太子が体調に軽い異常を感じたのは3月22日、日曜の朝のことだったそうです。しかしそのままグロスターシャーの私邸ハイグローブからカミラ夫人(72)とヘリコプターでスコットランドのバルモラル城郭の、お気に入りの私邸バークホールに移動しました。翌23日にさらに気分が悪くなり、症状に照らして新型コロナウイルスの検査を受けることになったのです。24日夕刻、皇太子の陽性結果が判明し、カミラ夫人は陰性でした。皇太子の症状は軽く、バークホールに自主隔離のままネットで可能な公務を続けました。夫人は同じ邸内で皇太子と“別居”し、犬の散歩などして時間を過ごしたようです」(英王室記者)

 幸い、3月30日、英王室報道官は「チャールズ皇太子は政府指針の定める7日間の自宅隔離生活を終えた。体調は良好だが今後も政府行動制限を遵守する」と発表した。

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チャールズ皇太子とカミラ夫人 ©AFLO

「しかしカミラ夫人は感染者の同居人として、政府方針が2週間自宅隔離を義務付けていることから、結局、4月初めまで“別居”生活が続きます」(同前)