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学生向けアパートに散らばる白い毛

 オーナーのBさんが所有する学生向けのアパートで起きた話。

 ある時期から、物件を掃除していると廊下に白い毛が散らばるようになっていた。入居者の大半は学生のため、白髪の入居者はいない。不思議に思いながらも特に気に留めることなく過ごしていた。

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 しばらくして、「壁紙が剥がれたので、修理代5万円ください」と、20代の男性入居者から連絡が入った。部屋で壁紙を確認したいと告げるも、部屋に入ることをなぜか拒否。交渉を何度か続け、ようやく指定された日時で部屋に入ることができた。壁紙は剥がれかけていたが、原因が分かるまで修繕はしないことを伝えて納得してもらった。

 その日の午後、掃き掃除をしていると部屋から同男性が出てきた。なぜかアパートから目と鼻の先にある動物病院に入っていった。数分後、掃除を終え階段で腰を下ろして休んでいると、今度は病院から出てくる姿を目撃。はっきりとは見えなかったが、何かを腕に抱えていたという。

 それから、数カ月が過ぎ、同男性が住む部屋の前だけに白い毛が散らばっていることに気づいた。髪は緑色に染めていたため、「人の毛ではないかも」と疑ったBさん。白い毛の正体を調べるべく、管理会社に調査を依頼した。 

 すると、数カ月前から子猫を飼っていたことが発覚。同アパートではペットの飼育を禁止している。部屋に入れようとしなかったことと、何かを抱えて病院から出てきたこと。すべてはペットを飼っていることを隠しとおすためだったのだ。

「布団やシーツを廊下ではたいていたようです。管理会社がペット飼育可能なアパートを紹介するも引っ越そうとはせず、結局、秋田の実家に引き取ってもらったみたいです」(Bさん)

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黒い斑点? 駅徒歩5分なのに空室…床下に巣をつくっていた“ひどい悪臭の元凶” 〉に続く

家主と地主 2020年 05 月号 [雑誌]

 

全国賃貸住宅新聞

2020年4月15日 発売

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