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総戸数5632戸の行方は? 五輪延期で「選手村跡地マンション」に待ち受ける“試練の連続”

引き渡し時点で“築5年のマンション”に……

2020/04/07

 新型コロナウイルス感染者の増加が止まらない中、東京五輪の1年間の延期が決まった。そこで注目されたのが五輪選手村跡地にできる総戸数5632戸のマンション、HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)の取り扱いだ。

 計画では供給されるマンションのうち1487戸が賃貸住宅、4145戸が分譲住宅となる。これらの住宅は選手宿舎として使用した部屋を、五輪終了後にはリノベーションして一般住宅として活用するものだ。分譲住宅についてはすでに昨年7月から販売を開始しており、現時点では約900戸程度で売買契約が結ばれている。

選手村に建てられたマンション ©AFLO

すでに分譲してしまった部屋はどうなる?

 実際の入居開始は、中低層棟の17棟2690戸については2023年3月を予定し、五輪終了後に新たに建設される高層棟(地上50階建2棟1455戸)については2024年9月を予定している。

 ところが五輪の延期によっていくつかの問題が生じている。

 五輪終了後に建設される高層棟についてはまだ募集も開始していないので問題はないのだが、すでに一部で分譲してしまった中低層住宅部分について、建物の引渡し、入居開始に支障がでるのではないかという懸念が広がっているのだ。

©iStock.com

五輪後に工事を急がせるにも限界がある

 昨年分譲した第一期第一次/第二次で対象となった住戸はSEA VILLAGE(A、B、Dの3棟)とPARK VILLAGE(AからFの6棟)である。売主側では、実は3月下旬から第二期の募集を開始する予定で、SEA VILLAGEの残住戸に加えて新しい街区であるSUN VILLAGEが加えられるはずだった。

 現在までのところ、第二期の募集は6月以降に延期されることが発表されている。