パパ活男性は「バレたら一大事ですから」
やはりパパ活市場にも訪れていた自粛ムード。特にこれまでパパ活頼みで生計を立てていた女子にとって、その影響は想像以上に深刻なようだ。一方で、パパ側の男性は不要不急の「濃厚接触」についてどう感じているのだろうか。ベンチャー企業の役員として働く鈴木達也さん(仮名・48歳)は、「しばらくパパ活はお休みですね」と苦笑した。
――パパ活を始めたきっかけを教えてください。
鈴木 友人がよく美女と2人で飲んでいるようなので、話を聞いたところ「交際クラブは芸能人のような美女がたくさんいて最高だ」と自慢げに語られたんです。「パパ活」が一気に身近な存在になり、酔った勢いで登録しました。僕の入っている交際クラブは、簡単な面談を受けて入会金と月会費を支払い、好みの女性を選んでマッチングすればデートできるというもの。基本的にクラブはデート後のやり取りには一切介入してこないので、あとは2人で……という感じですね。そこで金額などを交渉して、条件が合えば長期的な関係になることもあります。
――コロナ前後でパパ活に、なにか変化はありましたか?
鈴木 パパ活に一番ハマっていた去年は、1カ月で30万円以上使ってしまったこともありました。僕は食事後にホテルへ行くデートが定番で1回5万円を自分の相場にしているので、週1ペースだと結構な金額になっちゃうんですよ。でも、コロナが流行り始めた2月からは1回も女性と会っていません。これまで家族に「飲み会だから」「付き合いだから」と誤魔化して好き勝手過ごしていましたが、今はそうもいかない。もしコロナに感染して女性と会っていたことがバレたら一大事ですから。
――しばらくは「パパ活」も自粛でしょうか。
鈴木 そうですね。最近少し飽きていたので、ちょうど良かったのかなとも思います。ZoomやLINEを使った「オンラインパパ活」なんてのも出てきているようですが、会えないんじゃ意味ないかなというのが本音です。この2カ月、パパ活やガールズバー通いなどをやめて自分がいかにお酒や女性にお金を使っていたのか痛感しました(苦笑)。今後はお金の使い方も見直さないといけないなと思います。
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収入源を失い焦るパパ活女性と、自粛によってパパ活への気持ちが冷めてしまった男性。コロナショックが長引けば、パパ活女性が生き残っていくのはさらに難しくなるかもしれない。