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コロナの影響で思わぬ遊び方も……

 箱庭世界の作り込みと“両輪”となるのが、通信を活用したマルチ(複数人)プレーです。ゲーム機とソフトを持ち寄って、至近距離で一緒にプレーするローカル通信と、インターネット通信(有料)の2種類があります。同じ島で一緒に遊んだり、上級者が初心者にアイテムを渡すなどの手助けもできます。

 オンラインで最大8人が集まる機能を生かし、新型コロナウイルスの影響で中止になった結婚式をゲーム内で挙行したという記事、ゲーム内で会議をするテレワーク企画の記事なども話題になりました。プレーヤーのアイデア次第でいろいろな遊び方ができます。

オンライン通信で友達同士で村を訪問することも (c)2020 Nintendo

著名人をも虜にする最強ゲーム

 なお、ツイッターで「#あつ森(略称)」と打ち込むと、予測変換で「カブ」という(ゲームをしない人には)謎の文字が出ます。これはゲーム内の投機でして、日曜日ごとにアイテム「カブ」を買い、1週間以内に売り抜けるもので、うまくやれば大儲けできます。相場はプレーヤーごとに違うため、暴騰した「カブ価」の画像をネットで公開し、通信をして儲(もう)けさせる代わりにゲーム内のお金「ベル」やアイテムなどを“手数料”として取る“商魂”たくましいプレーヤーもいます。

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 ちなみに、フリーアナウンサーの登坂淳一さんが、同作の画面を出してゲーム内の「カブ価」を、現実世界の株価のニュースに仕立てて読み上げる、ユニークな動画を公開、30万近い「いいね」を集める人気となりました。ゲームをネタに情報発信し、どんどん深みにハマるのが分かると思います。

 

 人気ぶりを裏付けるように、タレントの指原莉乃さんやプロ野球選手のダルビッシュ有さんなどの有名人が遊んでいることをツイッターなどでつぶやいています。記事やCMでは不可能な商品のイメージアップですね。ゲームを知らない人でも、好きな有名人が遊んでいれば気にならないはずはありませんから、これも売り上げアップに貢献しているでしょう。

 

 日本国内のパッケージ版だけで、3日間で188万本を販売(ファミ通調べ)したことに加え、ダウンロード版の売り上げも新型コロナウイルスの“巣ごもり”効果が見込めそうです。どこまで伸びるか予測できませんが、DS版で達成した500万本は最低でも届いてほしいところです。