さらに「ノートPCライクに使えるようになる」これからに期待大
またマウスについても、これまでは隠し機能のような扱いだったのが、よりメジャーな機能に生まれ変わりました。ポインタに相当する丸いマークは、文字列に重ねると「I」の形に変形するなど、独自の工夫が追加されています。
なお、これらマウス・キーボード機能は、詳しい評価はもう少し待ったほうがよいかもしれません。というのも、タッチパッド付きの新しいキーボード「Magic Keyboard」が、5月に登場することが予告されているからです。これを組み合わせれば、iPad ProをノートPCライクに使えるようになるだけに、真価を発揮するのはそこからでしょう。
2世代以上前のモデルからの買い替えに最適
以上のように今回の製品、ひとつ前の世代のモデルを所有しているユーザが、積極的に買い替える必要はそれほどなさそうです。前述の「Magic Keyboard」は、今回のモデルだけでなくひとつ前のモデルにも対応しますし、LiDARスキャナも、まだアプリが揃いきっていない状況では、宝の持ち腐れになることが濃厚です。
ただし注目したいのは、今回のモデルは、ひとつ前の世代のモデルに比べて、価格が劇的に下がっていることです。例えば11インチのWi-Fiモデルの場合、これまでは256GBで106,800円だったのに対し、本製品は95,800円と、1万円以上も安くなっています。ほかのモデルも同様に、お得感が高いラインナップになっています。
それだけに今回のモデルは、新規のユーザや、2世代以上古いiPad Pro、および他のiPadのモデルを使っている人にとっては魅力的な存在です。2つ前の10.5インチiPad Proと比べると、パフォーマンスの差は2.6倍にも達するとのことですので、純粋に性能の向上だけを目的にした買い替えも十分にありでしょう。
今回のモデルはもともと価格が安いだけに、今後従来のモデルが在庫処分されることがあっても、従来ほどのお買い得感はないと予想されます。新規にiPad Proを購入する予定がある人は、前もってターゲットを今回のモデルに絞った上で、どの容量やボディカラーにするかを検討すればよさそうです。