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価格高騰も「便乗値上げではなく、エージェントの影響では」

 コロナ禍が起きるまで、日本国内のマスク価格は高くても1箱(50枚入り)500円程度だった。 

 マスク不足が深刻化した3月末に大阪のスーパーが1箱3980円で売り出すと、歓迎する声が出た半面、「高過ぎる」との批判も多く挙がった。 

「おそらくエージェント経由で輸入したもので、仕入れ値が上がっているので便乗値上げではありません。しかし大手チェーンは価格を上げて販売するのは逡巡するでしょうし、粗悪品が混じっている可能性を考えれば慎重になる。そもそも大量に輸入できないので大手チェーンは手を出さないと思います」(同) 

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都内のドラッグストアの様子 ©時事通信社

 インターネットで販売されているマスクは、使い捨て50枚でも2000円台から4000円台までばらつきが大きい。 

「在日の中国人を中心にエージェント経由でマスクを輸入しているようですが、品質によって仕入れ値が異なる。また、大量輸入できれば価格は下げられますが、予定数量が届かなかったり、今は様々な問題が起きるために価格が上下している。中にはBFE試験(細菌遮断率試験)などの結果表示と実際が異なるものもあるようです」(同) 

 男性は初めて仕入れた2万数千枚のマスクのうち、3000枚は取引先や知人に無料で配った。 

「皆さんに“神様”と言われました」(同)