4.我らがパラダイス
私らの親は真面目に働いてきて、老いた今はギリギリの暮らし。一方、高級介護付きマンション「セブンスター・タウン」の住人は恋愛を楽しみ贅沢三昧。この格差は何? 中年女性3人が立ち上がる。ユーモアとパワー溢れる介護小説。
○R-40ここがおすすめ!
「介護の辛さが引き連れてくるその他諸々の面倒くささに、他人事とは思えず…読み進みながら気が滅入ってくる。だけど、最後の最後に全部吹き飛ばしてくれたぜ! 『明日に向って撃て!』のエンディングを思い出した」(マルサン書店仲見世店店長・小川誠一)
「冷たい水をかけられた後、頬を思い切り張られたよう」(宮脇書店本店・藤村結香)
4.騎士団長殺し
肖像画家が妻に別れを切り出された。彼はマンションを出て放浪し、高名な日本画家が暮らしていた山の中の家に落ち着く。そして未発表作品「騎士団長殺し」の謎に絡め捕られる。
○R-40ここがおすすめ!
「ハルキファンには懐かしい『たとえ』が全編にあふれている。『~のような』『~みたいに』」(ジュンク堂書店三宮店・小寺啓史)
「残ったままの伏線や、ストーリーの矛盾は、むしろ『第3部』があるかも、という大きな期待感を募らせる」(八文字屋本部商品企画部・金沢有一)
「好き嫌いに関係なく、はずせない書籍です」(丸善丸の内本店・永田一成)
○R-40 こちらもぜひ!
「昨年、宮内悠介氏はたて続けに新刊を出しました。この本(『カブールの園』)でなくても、興味あるところからぜひ。エンタメと純文の双方に足をかけて立つ、絶対読んでおいてほしい作家」(紀伊國屋書店新宿本店・小出和代)。文庫では監督自身が筆をとった同名映画の原作小説、中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』。「人生史上、一番人に薦めた映画のオリジナル原作。ただの余命物ではない」(水嶋書房枚方市駅店店長・丸本清則)。