NHKに情報をリークしたのは秋篠宮さまだった?
「一方で安倍官邸はNHKに情報をリークしたのは秋篠宮さまだったと考えています。事実、そういった情報が当時、官邸に上げられていたそうです。このため、秋篠宮さまの事実上の側近トップだった宮内庁の宮務主管がわずか2年半の任期で退職しています。前任者が約10年間、務めていたこともあり、政府内では詰め腹を切らされたと受け止める向きが多かったといいます。
上皇陛下は天皇時代、憲法改正には前のめりであるにもかかわらず上皇陛下が希望した女性宮家創設には後ろ向きだった安倍総理を忌避されていたと言われています。そのため、総理は上皇陛下を苦手にしていたとも噂されています。平成時代に上皇陛下の代弁者としてさまざまな発言をされてきた秋篠宮さまを、総理は疎ましく思っていても不思議ではないのです」(同前)
安倍官邸が秋篠宮さまを快く思っていないから、立皇嗣の礼が簡素化されていったということはないだろう。簡素化はあくまでも、新型コロナウイルスの集団感染を避けるのが目的であったと考えるのが妥当だ。
生前退位の儀式を早く終えたかった安倍首相
「確かに立皇嗣の礼が簡素化されていったのは、新型コロナウイルス以外に理由はありません。ただ、安倍総理には『延期』という選択肢は、基本的にはなかったんじゃないかと思います。それはやはり、一連の生前退位に関連する儀式を早く全て終えたいという思いがあったからではないでしょうか。言葉は悪いですが、多少内容がしょぼくなっても、立皇嗣の礼はさっさと終わらせたいというのが総理の本音だったように感じます。延期の決定がここまで遅れたのは、そういった事情があったからでしょう」(同前)
4月7日に緊急事態宣言が出されたことを受け、菅義偉官房長官は9日の記者会見で19日に予定されていた立皇嗣の礼について「どのように行うべきか、検討中だ」と述べ、それでも予定通りの日取りで実施する方向に含みを残した。10日なって菅長官は、ようやく延期の方向性を示したが、最終決定は結局、14日にずれ込んだ。その原因の一つが、憲法改正への道筋を阻害されたことに対する総理の“怨念”にあるのだとすれば、呆れるほかはない。