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コロナ禍を機に営業をやめる店・潰れる店
1990年代のバブル期は金融機関やゼネコンなど大企業のサラリーマンで賑わい、女性を4人、5人と雇って、帰りのタクシー代だけで一晩10万円を出していたという。
「賢い人は、そういう時にお金を貯めたでしょう。再開できてもしばらくは厳しいだろうし、貯めた人は、これを機に、休業ではなく閉店する。続けるのは若い人か、お金が無い人。皆、周りには言いませんが、長く続けていてもあまり貯められていないようです」(同)
前述の男性店主は先行きを心配する。
「コロナが収束せず、休業が2カ月、3カ月続くかもしれません。企業の業績も落ちるだろうし、ボーナスも下がる。収束宣言が出ても、皆さんがパーッと飲みに出るのは一度か二度かもしれません。再開できても店の売り上げが戻るまで時間がかかるだろうし、しばらくはアルバイトも続けるつもりです。
私は1人で営業し、金曜日だけアルバイトをお願いしているので、気持ちはまだ楽。バーでもスタッフがいるところは大変です。休業が2カ月、3カ月続けば、潰れる店も出てくるでしょう」(同)