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2020/04/17

“あの場面”とは、準決勝『北海ー秀岳館』の8回二死2塁。4ー1と秀岳館が3点を追いかける展開でした。そこで打席が回ってきた九鬼主将。鋭い眼差しで構え、バットを振り抜くと打球はライトへ飛びました。そして、ライトが後逸すると、迷わず全力疾走し、頭から一気にホームイン。九鬼選手の持ち味が溢れたシーンだと感じました。

 架空名場面はこのシーンをアレンジして再現したものでした。現実では、この一打で1点差に迫るも、反撃はそこまで。全国制覇、それだけを見つめていた九鬼選手にとって悔しい一戦となったわけです。ただ、私はこの試合で見せた九鬼選手の気迫、絶対にチームを勝利に導くんだというキャプテンシー溢れる姿に感銘を受けました。九鬼選手の魅力であるこの強いハートの部分を、是非プロの世界でも発揮してほしいと思いました。今春キャンプ中から、例年以上に覚悟に満ちた表情で過ごしていた九鬼選手を見ていたら、“あの場面”がふと脳裏に浮かんだというわけです。

 そして、こういう妄想に至ったのでした……。

番組共演者の個性溢れる架空名場面

 また、共に番組に出演している加藤淳也(カトジュン)さんは、「上林誠知選手が、マリーンズに移籍した福田秀平選手と首位打者争いをし、最終戦でタイトルを手中に収める一打を放つシーン」を妄想実況しました。

 去年はシーズン序盤に死球で骨折していたにも関わらず、痛みをこらえながらプレーし続け、結果的に苦しい1年を過ごしました。「本来だったらレギュラーを取った年になったと思うよ。その悔しさがあるから今年は覚悟が違った。今年は覚醒すると思う」とただ妄想するだけではなく、上林選手が駆け上がっていくこれからの姿を物語のように思い描いていました。

 江藤晴美(えっとん)さんは、「昨年、サヨナラ本塁打を決めてバク宙ホームインをした明石健志選手が、今年はサヨナラ満塁本塁打を放ち、“伸身の新月面が描く放物線は栄光への明石大橋だ~”と叫びながら伸身宙返りでホームインをするシーン」を妄想実況しました。なお、三塁を回ったところから側転をはじめ、最後にバク宙を決めるそうです。

 明石選手はその名実況が生まれたアテネ五輪の年にプロ入り。そして今年は、東京五輪が開催される予定でした。今、前例のない困難で多くの人が苦しんでいます。ダイエー時代からの生え抜き選手で様々な経験をしてきた明石選手だからこそ、夜が明けたら、きっとプレーでみんなを喜ばせてくれるだろうと願いを込めて江藤さんが描いたシーンでした。

 ここまでの選手たちの様子や思いを感じながら、自由な発想でそれぞれが生んだ架空名場面。少しでもプロ野球ロスを解消してくれる時間になると感じました。皆さんもそれぞれの個性溢れる架空名場面を考えながら、楽しいおうち時間を過ごしませんか。

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