昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2020/04/25

自分自身が感染源にならないために

「職場での食事は周囲の人と十分に距離を離して、一人でとっています。もちろん食事中(マスクを取っている間)は一切会話もしません。新型コロナウイルスの感染が拡大する以前は、子どもたちと近所に住む高齢の両親と一緒に夕食をとっていました。でもいまは、家族が夕食を終える時刻に帰宅して、一人で食事するようにしています」

©️iStock.com

 元々「家族や仲間と会話を楽しみながらおいしい肉料理を食べるのが趣味だった」と語る木村医師にとって、この対応は大きなストレスでしかないのだが、自分自身が感染源になるリスクを思えば、耐えざるを得ないという。

「いまはまだそうした事態に至ってはいませんが、いずれ新型コロナウイルス陽性の患者に、感染リスクの高い気管切開などの医療処置を講じることがあるかもしれません。そうした業務に従事した時点で、子どもたちは実家に避難させる予定です。周りにも家庭から自己隔離をしている医療従事者が多くいます」

緊急時の取り組みに、「やり過ぎ」はない

 今回の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、医師や看護師など医療従事者が、それこそ命がけで診療に当たっている姿があらためて浮き彫りになりました。

 しかし、実際には「診療」という外から見える部分だけでなく、家庭に帰って、本来一息つける場面でも、緊張を強いられているのです。

 木村医師は言います。

「食事の時は、一人物思いに耽るようにしましょう。つらいけれど、6週間頑張ればだいぶ景色は変わるはずです」

 この記事を読んで「やり過ぎだ」「大袈裟だ」と思う人もいることでしょう。

 でも、いまは平常時ではなく「緊急事態」です。

 緊急時の取り組みに、「やり過ぎ」はないのです。

この記事の写真(4枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー