もはや何が炎上するか分からない、混沌を極めつつある著名人SNS。3.11型の「一丸となってこの難局を乗り越えよう」という呼びかけが、時に凶器となり自らに襲いかかってくることもある。コロナウィルスは「みんなで一丸」をもソーシャルディスタンスさせる威力があるのだと痛感しています。
何をどう頑張ればいいかも分からない状態で「がんばれ」「前を向こう」と言い続けられるのはもはや恐怖にも近く。武田鉄矢にずーっと「がぁんばれ、がぁんばれ、頼むぅ、がんばれぇ、がんばってくれぇ」と歌われているような恐怖。ただただひかる一平の苦笑いになるしかない、私国民。そういえば金八先生の教え子も「国民、そして私たち党内の声が、やっと届いた!」としれっとツイートして爆炎してましたね。山田麗子はそんなすぐバレるウソつく女じゃなかったはず……。
働く人々を“絵で応援”に批判の声……
「#GratefulForTheHeroes絵」
ドラマ『ホタルノヒカリ』原作者である漫画家のひうらさとるさんが「今医療に関わって下さっている方々に感謝の気持ちを表してたい(原文ママ)」と始めた“絵で応援”プロジェクト、#GratefulForTheHeroes絵。ひうらさんの呼びかけはあっという間に拡散され、医療従事者をはじめ、種々インフラに携わる人々が生き生きと職務に励む様子をたくさんの漫画家やイラストレーターが描き#GratefulForTheHeroes絵というハッシュタグとともに投稿しました。
今医療に関わって下さっている方々に感謝の気持ちを表してたいなあと思っていたのですが、ベランダで歌うにも音痴だし、漫画家なのでイラストを描いてみました。一応スマホの壁紙サイズになってますが、お好きにお使い下さい。#GratefulForTheHeroes絵#HealthCareWorkers#EssentialWorkers pic.twitter.com/E9cZDh53lm
— ひうらさとる@ホタルBABY連載中 (@marikosatoru) April 10, 2020
「うれしい」「がんばれます」「もっと描いてほしい」と喜ぶ当事者たちがいる一方で、その数をはるかに凌駕していたのが「私たちはヒーローなんかじゃない」「今まで散々見下していたくせに」「感動ポルノだ」などの批判の声。この草の根プロジェクトの中心にいたひうらさんは18日、「私からの拡散は止め、募集も削除致します」とツイートしました。