文春オンライン

働く人々を「ヒーロー扱い」 “応援”“感謝”“一致団結”で「気持ちよくなる」人の心理

2020/04/23
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“好感度モンスター”サンド伊達さんのブログにも賛否……

「とうとう、緊急事態宣言が発令されました。我々も、どんどん仕事が中止になっております。。仕方ない、緊急事態なんだから。来月6日まで、みんなで色んな事を我慢して耐えましょう」

 こちらは4月8日、サンドウィッチマン伊達さんのブログ

 https://ameblo.jp/mikio-date/entry-12587965893.html

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サンドウィッチマン伊達

 

 様々な職種の方への感謝を綴った後、こんなメッセージが。

「そりゃ、支援策や制度に対して言いたい事はあるかも知れないけど、あんまり文句ばっかり並べても今は特に仕方ない。有事なんだから」

「文句が止まらない方は、落ち着いたら選挙に立候補して国会議員になって総理大臣になればいい」

「家で、関連の番組見てると文句ばかりが目立つ。今は、まず一致団結してコロナウイルスをやっつける事で同じ方向を見ないと乗り越えられないですからね」

 これには「さすが伊達ちゃん」「よく言った」という肯定的な意見と「文句のある奴は総理大臣になればいいって、民主主義って何……」「文句言ってなかったらお肉券だったんだよ」という否定的な意見で真っ二つ。好感度モンスターである伊達さんだからこそ、複雑な思いを抱えた人も多かったよう。

 しかし私は、どちらかといえばこの後に書かれていた一文の方が引っかかりました。

「東日本大震災の直後、数日間でしたが日本中が同じ方向を向いた気が僕はしました」

「それはそれは、めちゃくちゃ大変な時期だったけど、その瞬間は好きな時間でした。感動したし誇りに思えました」